インセプション
予告での、町が奥からめくれあがって上下が完全に逆転するシーンで、完全に心を鷲掴みにされた映画、「インセプション」。絶対に見に行く! と決めておりました。「inception」を辞書を引くと「始まり」や「発端」という意味。しかし、この映画はどこから始まるのか分かりません。そもそも、何が現実で何が夢なのかわからないのですから。
コブ(レオナルド・ディカプリオ)はターゲットの夢の中に侵入し、「アイデア」を盗み出す産業スパイ。人の精神の中に入り込むと聞くと、サイコダイバー(←引き合いに出してるが未読w)とか、ジェニファー・ロペスが主役張ってた「ザ・セル」が思い浮かびます。
新幹線に乗るターゲット・サイトー(渡辺謙)を眠らせて、さっそく侵入するものの、邪魔が入って失敗。しかし、逆にサイトーから依頼を受ける事になります。巨大化したライバル会社の勢いをそぐため、その会社の社長の息子・ロバートに「組織を解体する」というアイデアを植え付けろと――。
一度は断るコブですが、彼は妻殺しの容疑をかけられていて故郷に帰れない身。家族に会わせてやるとサイトーに約束されて、コブは依頼を受ける事に。
(以下、ラストのネタバレあり)
[映画]アデル/ファラオと復活の秘薬
乱暴な言い方をすると、フランス版・女インディジョーンズですね。ヒロインのアデルは可愛くて行動力があって、とにかくパワフル。トップレスのシーン(※入浴)まで見せてしまうとは……何事?!
お話はなかなか荒唐無稽です。化石の卵から翼竜は復活しちゃうし、アデルは堂々とミイラをエジプトから持ち出しちゃうし(現代だったら絶対国際問題に発展してる!)、もうどこから突っ込んでいいのか分からない(笑)。
彼女の行動理由はとにかく、妹を救うこと。妹が悲惨な状況になってしまった理由(もとい、元凶)はアデル本人なんですけど……ひどい状況なはずなのに何故か笑いがこみあげてしまうのは、演出がコミカルだからかもしれません。
最後はどう考えても二作目を狙ってるとしか思えません……。はたして、作られるのか、二作目は?!
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[映画]マイレージ、マイライフ
自宅というものを持たず、ひたすら仕事に打ち込み、楽しみと言えば航空会社のマイレージを貯めることだけ――という超・仕事人間を、ジョージ・クルーニーが演じてます。かっこよくてチャーミングで、でもトホホな感じが巧く出ていましたね。
旅に必要なものを手際よくぱぱぱっとまとめてパッキングし、キャリーカートを引いて空港内を歩く様は本当にカッコよかった! リストラ請負人という仕事はなかなか精神的に辛そうですが、彼は解雇される人々の尊厳を保とうと努めているので、好感が持てました。
二人の女性との出会いによって、仕事だけの人生を変えようとするのですが、そうは問屋が卸さない!(苦笑)ほろ苦さの残るラストでしたね。まさに大人のための映画でした。
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