ななついろ★ドロップス

　すみません、以下で紹介するのは18歳未満禁止のゲームです。それでもあえて紹介させていただきます。
　ここのゲームメーカーさんを知ったのは、ネットサーフィンしているときに「こもれびに揺れる魂のこえ」の紹介文に出会ってからです。いとうのいぢさんの美しいイラストに惹かれ、世界観に引き込まれて、生まれて初めての18禁ゲーム購入……。めちゃくちゃどきどきしましたね。でもゲームはすごく気に入ったので、後悔はしてません！
　さすがに後は新製品が出ても見守るだけでしたが、スタッフ日記がすごく面白いのでメーカーサイトには日参しております（特に「楽しいのいぢ事件簿」！・笑）。
　話がそれましたがこのゲームについて。「恋愛初心者どきどき18禁アドベンチャーゲーム」……。はい、内容はそのままです（笑）。

【物語】怪しげな飲み物を口にしてしまった主人公・石蕗正晴（ハル）は、日が暮れるとなぜか可愛い羊のぬいぐるみに変身してしまいます。元に戻せるのは七つの「星のしずく」から作られた薬だけ。主人公は星のしずくを集めることができるという女の子の元に飛ばされますが（文字通り・笑）、その子は同じクラスの秋姫すもも。ほとんど口も利いたことがない彼女にしずく集めを頼み、一生懸命フォローするのですが……。

　もうね、何もかもが初々しくって可愛いんだわ。
　メインヒロインのすももルートでは、お互いを意識し始めてから告白して、お付き合いを始めるまでがとにかくじれったくて、モニターの前でもだえてしまいます。で、やっと恋人同士になったと思ったらば試練・試練の嵐。主人公たちに感情移入して、とにかく何とかこの危機を乗り越えて欲しい、彼らに幸せになって欲しいと願わずにはいられないのです。すももちゃんの、ハルを思う純粋で強い気持ちに胸を打たれて、クライマックスでは思わず涙ぐんでしまいました。バックで流れる水月陵さんの音楽がとても素敵で、OP・EDテーマ聞いただけで涙が出てしまう始末です。

　他のヒロインルートもお気に入り。中でも、すももの親友・ナコちゃんルートでは、ナコちゃんもプレイヤーもすももの気持ちを知っているわけですから、もう告白後が辛くて辛くて。彼女たちの友情に救われてまた涙。泣いてばっかりですね、このゲーム。純愛っていいなぁとしみじみさせられます。

　サブキャラも良くて、如月先生やすももの父、それからクラスメートたちもみんないい人たちばかりです。このゲームには、悪人がいないんだなぁ。途中から登場するノナちゃんも憎めない良い子だし、彼女の執事の松田さんにいたっては……本当に犬ころみたいです(笑）。

　攻略できるヒロインが3人に絞られている分、シナリオは丁寧に作りこまれていると思います。ゲームの選択肢も少ないから攻略しやすい。早々に分岐が決まって、あとはヒロインとのお話をじっくり楽しむつくりになっています。らぶえっちものが好きな女性にはぴったりじゃないでしょうか。男の人は……こういうのが好きなのかどうかわかりませんが。

（しかし正直なところ、このゲームにHシーンは本当に必要だったのか？！　と「こもれび」も含めて感じたのですが……でもHがないと純愛ゲームとして売り出すには弱いかなぁ、と販売戦略的なことを心配してしまう自分）

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　6月末には小説、7月7日にはサントラも発売されます。次はファンディスクで補完シナリオを、と期待してしまう私でした。