プロデューサーズ

 なんとなくコメディが見たくなったのでふらっと出かけてきました。

「大コケするような最低なミュージカルを作れば、下手にヒット作を作るよりも大もうけできる」法則(?)を見出してしまった、元・大物プロデューサーと、プロデューサーへの夢を抱く会計士とが大奮闘する、サクセス(?)ストーリーです。
 最低の脚本に最低の演出家、最低の出演者をそろえてさぁコケさせるぞ! ――とここまでくれば、大体どういうオチが待ち受けているかは、推して知るべしですね(笑)。

 映画の中にはこれでもかとばかりにミュージカルネタが出てきたようです。パンフレットを見て初めて知ったのですが、元のミュージカルを知っていればもっと楽しめたかも。
 それにしても、ユマ・サーマンや他のラインダンサーたちは手も足も長いですね。体中が足みたいです(そんな馬鹿な・笑)。

 いやぁ、かなり笑わせてもらいました。でも下ネタが多かったせいか、私のように声を出して笑っている人は少なかったような。それに、人によって笑いのポイントが違うらしく、笑っているのは私だけだったり、あるいは客席の一箇所からしか笑い声が聞こえなかったりと、反応はまちまちでした。一緒に見るパートナーを慎重に選ばないといけない映画かもしれません。

 私がぐっときたのは、「一緒にミュージカルをプロデュースしよう!」と持ちかけられた会計士のレオ(マシュー・ブロデリック)が「自分にはプロデューサーなんてできない……世界が違うよ。無理だ」とへたれ全開でうじうじしていたのに、嫌な上司に怒鳴られたのをきっかけに「僕が行くのはトイレじゃない! ブロードウェイだ!」と飛び出していくところですね。
 そう、夢はあきらめたらいけないんだ! 見ていて、元気をくれる映画でした。