シン・シティ

シン・シティ スタンダード・エディション
シン・シティ スタンダード・エディションブルース・ウィリス ロバート・ロドリゲス フランク・ミラー


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※この映画はR-15指定です。
 最終日に見に行きました。暴力・エログロでいっぱいなんですが、モノクロ映像に、一部分だけ着色しているというパートカラーの映像美がそれを緩和してくれました。
 ずばり、とてもスタイリッシュでかっこいい映画です。「Cool!」という賛辞がぴったりくると思います。(女の人の裸はばーんと出ちゃうわ、男性の○○を力任せに引きちぎっちゃうなんて過激なシーンもかなりあるので、暴力が苦手な人にはお勧めできませんが)
・以下ネタばれあり
 映画は3パートに別れているオムニバス形式で、気をつけて見ていないと頭の中で時系列がこんぐらかります。「えーと、この時点で○○は生きてるから、□□の話が先だよなー」と整理するのが大変。できればもう一度見たかったです。DVD、買おう(or借りよう)かな。

 主人公の男たちはみんな不器用でちょっと情けないところがあるのだけれど、それでも愛する女性や信念のために体を張っているところがかっこいいと思いました。特殊メイクで誰だかほとんど誰だかわからなくなっているミッキー・ロークもいい味出しているし、3人の主人公の中で一番好きかも。彼の演じたマーヴは、一晩限りの関係の女性のために(それもただ利用されただけかもしれないのに)命がけの復讐を実行します。彼が他人のコートを褒めるシーンには、思わずニヤリ。
 反対に、女性たちは美人で強くて、可愛くてかっこいい。女番長のゲイル(ロザリオ・ドーソン)なんて、スタイルいいわほとんど裸に近い娼婦のファッションが似合っちゃってるわで、惚れ惚れしちゃいますよ。エロかっこいいとはこの人のことです!(笑)。ストリッパーのナンシー(ジェシカ・アルバ)もエロ可愛いしv
 殺人マシーンのミホも、CMで見た時は「何だよこの勘違いジャパンスタイルは。おまけにそんなに可愛くないし」と苦笑していましたが、スクリーンで見ると強くて可愛い! 無表情なところが最高にクール! この映画の中で一番のお気に入りのキャラになってしまいました(笑)。ミホ役のデヴォン青木は、そんなに美人でもないんですよね。でも、時たますごく美人に見えたり、可愛く映ったりする。得なキャラだと思います。

 アメコミ(グラフィックノベルと言うらしい)が原作だそうですが、日本の作品で行くと菊地秀行の「魔界都市ブルース」シリーズに近い雰囲気を持っているなと感じました。日本でもがんばれば、魔界都市シリーズを映像化できるかも?!