「スキャンダル」
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2004/09/24
- メディア: DVD
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この作品をノベライズしたものを本屋で立ち読みして、面白そうだと思ったので借りてみました。何でも、昔あった映画の舞台を李朝末期の朝鮮にして、リメイクしたものなんだそうですね。
(以下、ネタバレ感想)
元の映画を知らないから、オリジナルと比べてどうのとは言えないんですけど。結構良かったですよ。出てくる人が美男美女(韓国の女優さんて、なんであんなに美人ぞろいなんだ!)ばかり、衣装も美しくて見とれてしまいます。民族衣装って、やはりその土地の人の美しさを引き立てるべくデザインされているんですよね。
しかし、朝鮮貴族の女性の髪型(長い三つ編みを頭にぐるぐる巻きつけて、髪飾りで留める)は日本人からするとなかなか愉快ですよ。とぐろみたいで……はっ、それは逆も言えるのか!(ちょんまげとか)
付き合った女性の裸体画をさらさらと描き、悪漢相手には立ち回りを演じてあっという間に追っ払ってしまうウォン。プレイボーイたるもの、文武両道でなくてはならないのですね(笑)。引き締まったいい体つきをしているし。ペ・ヨンジュンはこの役で「爽やか好青年」のイメージを払拭して、俳優としての脱皮を図りたかったのかもしれないな、と思いました。
年齢指定のかかっている映画ですけど、そんなにどぎついエロはありません。男女の裸体も綺麗だし、安心して見ていられると思います(親子で一緒に見るのはやめたほうがいいと思いますが)。それにしてもこの貴族さんたち、夫も妻も愛人作ってさんざん遊んで、儒教精神はどこにいったんやー? てな感じですよ。建前に過ぎないのかな、貞節なんて。なんか、最後は結局ソオクの一人勝ちだって気がしたんですが。
駆け引きの恋なら堂々とできるけど、一番愛する人の前では素直になれない彼ら。自分の本当の気持ちに気付いた時には全てが遅すぎる。
全ての女性の敵みたいなウォンも、頑なだったヒヨンも、お互いに愛し愛される喜びを知った後は、可愛く見えるし、とても幸せそうだった。ラストに迎える悲劇を思うとあまりにも哀しいのですが……。もう一人、自分の浅はかさが愛する人を破滅させたと知って悲しみにくれるチョ夫人が印象的でした。