守りすぎて失うもの

 ついに、「マイヤヒー」のまとめサイトができてしまいました。管理人さん、お疲れ様です!
 http://shi-mann.coco.co.jp/maiyahi/

 マイヤヒー、ついつい聞いてしまいますよ。軽快で覚えやすいメロディとO-Zoneのメンバーの艶やかな歌声、そして実は失恋を歌っている歌詞の奥深さ(?!)にすっかり魅せられてしまいました。
「のまのまいぇ〜」と聞こえる部分「Nu ma, nu ma iei」が英語にすると「You don't, you don't take me with you」になって、さらに日本語にすると「俺を連れて行けないんだろ」になるとは(あ、フランス語→日本語だそうで、原語からの直訳じゃないそうです)。ルーマニア語って面白いですね。(参考サイトはこちら
 あちこち関連情報をあさっていてびっくりしたのが、PVやMP3データ、それに歌詞などを結構自由に閲覧したりダウンロードできちゃったこと。しかも、部分じゃなくてフルコーラスですよ。え、いいんですか?!」って感じです。日本では考えられないですね。こういう自由さがイタリアで最初にコピー版が流通してしまった原因なのでしょうが、同時に原曲がここまで広まった理由にもなっているような気がします。

 私は著作権をまるっきり無視しろ、なんて言いません。もちろん、Aさんが作った曲をBさんが「俺のオリジナルだ!」とさも自分で作ったかのように発表することはいけませんよ。それから、コピー版を大量に売りさばいて自分の利益にしちゃうのもいかん。

 だけど、パソコンからリッピングできないようなCDを作ったり(パソコンでしか曲を聞けない友達に布教できないじゃないか!)、パロディフラッシュを片っ端からつぶしにかかったりするのはちょっとどうかなーと思うのですよ。

 あれもダメ、これもダメ、と叩いて回って、その結果――CDの売上、伸びましたか? 日本から世界に羽ばたいたアーティストがどれだけいますか? 世界のあちこちでカバーされてる曲って「スキヤキ」(原曲「上を向いて歩こう」)ぐらいしかないでしょ? 守りに入りすぎて、日本人の曲は日本でしか聞いてもらえない――なんてことになってませんか?(ちゃんと統計を取ったわけではないので違っていたらごめんなさい)

 人は自分がよく知らないものには手を出せないんですよ。中にはジャケットだけでCDを買う太っ腹な御仁もおられると思いますが……。私は自分の知らない曲は買う気になりません。マイヤヒーだって、空耳フラッシュ見てからハマったんです。現に『シングルCDだったら買ってもいいかなー』なんて気分になっているんだから(笑)、パロディだって捨てたモンじゃないですよ。何よりも、オリジナルがあってこそのパロディですし。

 CD買わなきゃ音楽聴けない、という状況は少しずつ変わってほしいなぁ。