名作をもう一度

 国語の時間に、授業とは関係ないお話をこっそり読んでいたのは私だけではないと思います(笑)。かえって、そっちのほうが面白かったりして。
 そんな名作たちの復活本が出版されているそうです。国語の教科書に載っていた、あの名作をもう一度――ということでしょうか。
【伊吹的ラブコール作品】
「わらぐつの中の神様」
 雪国に住む女の子が、雪で濡れてしまった靴の事で嘆いていると、おばあちゃんがわらぐつを履いていけと言う。かっこ悪いからイヤ! と言う孫に、おばあちゃんがわらぐつに関する素敵なエピソードを語ってくれる――という話だったかな。実はラブストーリーだったのねとニヤリとした記憶があります(笑)。

「どろんこ祭り」
 幼馴染同士で、男の子はおとなしいけど、女の子はすごくお転婆。そんな二人がどろんこ祭りで、衣装を取りかえっこしたら立場が逆転しちゃったという話だったでしょうかねー。
 検索してみたら、ドッジボールやビーチフラッグをするところがあるようで。オーソドックスな祭りそのものは、五穀豊穣を祈るためのものだったかな。
 早乙女の格好をした子と、お百姓さんの格好をした子と、どっちが泥をぶつけるんだっけ? 詳しく覚えていないので、もう一度読みたいです。

「白いぼうし」
 タクシーの運転手さんのお話で、女の子を乗せてあげたら実はモンシロチョウだったという話。最後に「夏みかんの香りがした」という記述があったような。松谷みよ子さんの作品だったような気がします(違っていたら失礼)。タクシーは「空色」だったかも。
 読み終わった瞬間に、ふわっとシトラス系の香りが本当にしたような感覚があったことを覚えています。小説なのに、そういう感覚が味わえるなんて、すごい作品だよなー。

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 教科書に残り続けるにはハードルも多い。「男のくせに」などという表現が性差を誇張していると指摘されて外れた作品や、ゴム風船を飛ばす挿絵が環境破壊につながるとされ、自然分解するエコ風船に挿絵を代えて復活をめざす作品もある。

 教科書に掲載されるにはそういう問題があるんですね。じゃあ「どろんこ祭り」はアウトかな?(笑)それにしても、風船飛ばしがダメとは……。夢のある話なのに。確かに、ゴム風船はゴミになっちゃいますがね(苦笑)。

 ここの記事で紹介されている「チックとタック」は記憶にないなー。「太郎こおろぎ」は読んだという記憶だけはあるけれど、ちゃんとお話を覚えていない。もう一回読みたいなー、と思ってアマゾンで検索したら、全18巻セットで¥18,900 (税込)もするようです。うむむ(笑)。

光村ライブラリー全18巻セット

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